トンネル工事による水源枯渇は、必ずある。

 私は、平成15年度から市議をさせていただいた。議員である間、ずっと背負ってきた問題が新東名工事上最長のトンネル「粟ヶ岳トンネル」工事における水源枯渇。13年から止まったしまった松葉の滝。
 時の日本道路公団と話し合ってきたが、民営化となってネクスコと改編されてからの方がより厳しい折衝だった。市で解決への糸口が見つからないので、全県下で考えて頂きたいと考えていたが、県内ではこうした問題がなかった。粟ヶ岳トンネルだけの特殊事情だった。
 丹那トンネルの本も読んだ。東海道線を開通させるに水源が枯渇してしまい、その闘争には血の雨もふったという厳しい運動だったよう。
 今も倉真地区は最後の農業用ため池の水利補償が継続交渉中である。
 河川の水の減少に、ネクスコは補償をするすべがないという。農業用水として使っている川の水が少なくなって、稲や作物が枯れてしまったり収穫不良であったら、それを賠償するというもので、全く視点が違っていた。
農産物が枯れないために、今まで以上の水量を余分に利水し、川になければならない維持水量が減少し自然環境を悪化させていることへの配慮はなかった。
 知事まで現場にお越しいただいて、ようやくトンネル内に湧き出している400l/毎分の水の50%を倉真川方面に流していただけることにこぎつけたが、8年間常に平行線であったので辛かった。
 リニアの工事で、環境への影響を気にしだしているが、必ず影響があると思う。
JRは民間鉄道会社であっても国家事業的なリニア新幹線構想、止めることはできないならば、せめて水源枯渇した場合の対処方法は協議をしたうえで工事を始めて頂きたい。大井川の水は減るのではと心配している。

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