「デフレの正体」の著者の講演を拝聴して

 目からうろこのさっぱり感を覚える藻谷氏のデータ分析でした。帰りには書店に行って本を買い求め、講演内容が同じものでありましたから最後の「ではどうする日本」とでもいうまとめの辺りを一気に読みました。

 日本の今までの繁栄はやはり人口に支えられてきたことがはっきりわかりました。生産年齢人口(15歳~64歳)の規模が大きかった時代は消費も拡大し、これから始まる高齢化率の増加による影響は大変厳しく大きいことが分かりました。例えば掛川市は2005年から2015年までに人口が2100人増加するが、65歳以上の人口は6600人28%増、75歳以上の人口は3500人30%増。浜松市は6000人人口が増加するが、65歳以上は5万3千人33%増、75歳以上3万3千人44%増。掛川と浜松では増加率で考えると掛川市の方が優秀となります。実際に全国でも沖縄県の次に掛川が良い値だそうです。

 ケインズもスミスも75歳以上がこんなにもいる世の中ではない所での経済学だったと言われたので、思わず・「納得」してしまいました。
 物が売れない、内需が好転しない、円高で輸出が厳しいなどとテレビ等のマスコミから伝えられるイメージで捉えないで、しっかりデータを分析しさえすれば対応が考えられるはずと講師は言われます。
 活路はいくつか示されています。そのどれもが「納得」するものです。連休の読書の1冊に「デフレの正体」もいいかもしれません。私達はテレビのみのさんのようなコメンテーターの方に頼りすぎていたかもしれませんね。

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