明日をシェア・今回の洪水に思う「河川整備計画」

 昭和49年静岡市と旧清水市を中心に、「七夕豪雨」という大洪水がありました。私は中学生。土砂崩れなどあって、市街地の親類の家に下宿して学校へ通った思い出があります。あれから40年以上です。
県議時代、予算書に、巴川流域の河川整備予算が何億円も箇所付けされてありましたので、まさか40年前の七夕豪雨からの事業でもあるまい?と疑問に感じ、当局に質問すると、現地調査に連れて行って頂きました。大谷放水路建設にかかることから麻機遊水池までの洪水対策のハード・ソフトを視察し、「河川整備計画」の重みを感じました。40年間、何百億ものの財源で整備事業が行われています。それはどこの地域の川にもあり、私たちの身近な太田川でも河川整備計画があり、今日改修整備が推進されています。
 今回の大洪水に見舞われた北関東の皆様には、心からお見舞いを申し上げ、一日も早い平常の生活に戻られることを祈っております。今後この地域にも河川整備計画が策定されるのだと思います。
 浸水被害があって、初めて計画が立てられるという方向があります。一方で、なんでもメンテナンスは日常から取り組む方が安価でできるものという考え方もできるでしょう。洪水に見舞われ河川が破堤される前に、ハザードマップ作成時に予想されている氾濫箇所を補強しておくという方向は無かったのでしょうか?予防的改修という考え方では、予算が付きにくいものなのでしょうか?
 一度大洪水が起き、被災し、整備計画が立てられても40年という時間が経過しても終わりを見ません。河川整備の考え方の方向性が、多様なものにならなければ、今後の地球温暖化による大型台風到来への備えはどのようにされるのでしょうか?逃げることは最も大切ですが、、ほかにも必要でしょう。
 私は地域の皆さんと、洪水時の被害の最小を目標に予防的改修の考察をしてみたいと思っています。皆さんのお知恵も拝借して、治水力向上を目指してみたいのです。

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